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愛知県緊急事態宣言にあたり市民の皆さまへのお願い

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更新日:2020年4月10日

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4月10日午後、大村秀章愛知県知事により、新型コロナウイルス対策にかかわる緊急事態宣言が発せられました。
これにより本市も緊急事態宣言のなかに入ることになります。
学校の休校延長はもとより、今以上の外出自粛、一部業種の休業要請、各種施設の使用制限、県内外移動と接触率の抑制などなどの対処方針を実施していくことが求められてまいります。
市民の皆さまにおかれましては、同宣言の趣旨をご理解の上、なお一層の行動変容にご協力いただきたいと思います。
人と人との接触を8割減らすことで、破局的崩壊を回避できる可能性が高まると示されています。これを一つの目安にしながら、共に力を合わせてコロナウイルスの脅威に抗していただきたいと思います。
市役所の業務体制もそれに沿って絶えず見直すとともに、不可欠な公共サービスの提供を続け、職員一同市民皆さまの安全・安心を守るために全力を尽くしてまいります。
本市での感染者はこれまで1名報告されている通りですが、今後増加していくことも十分に予想されます。
それに当たって私としては、全ての皆さまに次の点に強く留意いただきたいと思います。
それは感染者ならびにそのご家族や関係者を、感染を広める加害者のようにみなし、孤立無援の状況に追い込むことは許されないということです。
また感染者の搬送・治療・調査などにあたっているすべての専門職従事者(ならびに家族等)への排除攻撃や差別偏見を、絶対に許してはならないということです。
人のつながりが濃密な地域社会では、発表・報道される感染情報から特定の個人を容易に推定したり、ウワサ話を伝えたりといったことが、特別な悪意なく広まることがあります。
感染への恐怖から、それが感染者探しを呼び、感染者をウイルスを持ち込んだ犯人のように非難し、排除しようとする圧力になることもしばしばみられます。感染リスクと隣り合わせながらも治療にあたる医療従事者への排撃も同様です。
不運にもウイルスに感染された方は、意図せざる条件が重なってそうなってしまった患者です。誰一人といえどもこの可能性から逃れられない以上、全ての市民がともに守り合わなければならない人々です。
にもかかわらず感染者を、ウイルスを広める犯人のように指弾しはじめたらどんなことが起こるでしょうか。
感染を疑う自覚症状のある人が、非難を受けることを恐れてそれに気づかれまいと隠したり、病状を伏せて日常の活動を続けるようになるでしょう。
感染の広がりがさらに猛威をふるう結果を招くだけです。
またその事態を避けようと感染状況の正確な公表を関係機関にためらわせることで、公的情報の信頼性が揺らぎ、風評やデマのたぐいが地域社会を支配するようになるでしょう。
ウイルスとの闘いにおいては、最悪な状況を招くだけです。
さらにわれわれは次のことを理解しなければならないと思います。
新型コロナウイルスの脅威は、新たなワクチンや抗体薬品が開発され、適切な治療法が確立してはじめて打ち消されます。それは決して短期間で完成せず、ウイルスの特性を見極め、臨床事例を重ねる幾多の取り組みがあって初めて成就されます。
ウイルスに打ち勝つためには、感染の発生と事例の広がりを経なければならない。逆説的ではあっても、これが厳しい現実であり、新手の疫病と闘う人類の宿命です。
感染者は社会に新たな危機を知らせ、さらにはこの脅威に打ち勝つための方策を先んじて教えてくれる人々であり、共同の運命を持つ戦列に連なって不幸にもその先駆けとなってしまった人々です。
この人々を守り合うことができずして、どうしてウイルスに勝利することができるでしょうか。
ましてや医療現場で献身する人々に、許しがたい偏見をもって接することは自殺行為に等しいことです。
ウイルスを封じ込め、患者を治療する能力と資格を備えた人はそこにしか存在せず、ほかに替わりを務められる人はいないからです。
人類社会の大きな危機に直面して、われわれは正気と英知をもって立ち向かうべきです。
長く苦しい道のりを誤りなく進むために、私は新城市が次の規範に則って運営されるよう務めを果たしたいと思います。

  • 新城市民は感染者を孤立させず、互いに支えあいます。
  • 新城市民は医療従事者をはじめ最前線で奮闘する人々を守り、その負担を減らすために力を合わせます。
  • 新城市民は感染拡大をくい止めるためのあらゆる社会行動と連帯します。
  • 新城市民はこの事態のなかで生活や経営の困難に直面する人々を支援し、経済対策のさらなる充実をはかれるよう、国、県、近隣市町村との連携を強めます。

すべての市民皆さま、また市内に住所を有するすべての団体、企業、法人の皆さまが、これに賛意を寄せてくださるよう心からお願いして、緊急事態にあたっての決意にかえさせていだきます。

令和2年4月10日

愛知県新城市長 穂積 亮次


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