木造十一面観音立像(日吉)
種別、名称
(彫刻) 木造十一面観音立像
昭和33年4月1日 指定
所在地
新城市日吉
説明
法量:像高110cm、肩幅24cm、胴回り27.5cm
(台座)高さ29cm、径(上)31cm、 (下)28cm
材質:ヒノキ材、一木造り
寛政11年(1799年)11月12日に塩沢の地に訪れた木喰五行上人は、ここの小久保家に一週間ほど滞在して、この十一面観音を彫ったと伝えられています。
この像は、高さ1.1m、檜材の一木造りで、右腕に緑青、腰から脚にかけて朱、蓮台は黒、赤とわずかに彩色が認められます。
彫像者に由来して木喰仏とも呼ばれるこの像は、他の木喰仏同様に独特の微笑が口元にもれ、頭上仏の彫りの単純さと相まっているところにやさしい姿の観音様の印象を見る人に感じさせてくれます。
また、ちょっと猫背な感じのこの仏像の鼻が欠けているのもユニークな雰囲気をかもしだしていますが、これは美術品や偶像としてではなく、もっと身近な観音像であったためか、子供たちの遊び相手として「一緒に寝たり、抱いたり、転がしたりして」遊んだために鼻が欠けたり、ヒビが入っているのではないかとも言われています。
お問い合わせ
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