岩瀬忠震肖像画
岩瀬忠震が生きた時代は坂本竜馬に代表されるように欧米から写真の技術が入り始めたころである。このため、岩瀬自身もたった1枚だけその姿を写真に留めている。現在、その写真はイギリスの博物館で所蔵している。しかし、当時の写真技術の限界もあり、岩瀬の姿はぼけてしまっており、その表情をうかがい知ることはできない。
私たちが知ることができる岩瀬忠震の姿、表情はこの1枚の絵から知ることができる。若い岩瀬を見出した老中阿部正弘の業績を記した『阿部正弘事蹟』という本の中に、この絵が掲載されている。
とても端正な顔つきで、切れ長の眼は眼光鋭く、幕府内の俊才という評価がその表情にも浮き出ているようである。
この絵を描いたのは「土屋秀禾」という人物であるが、どういう人物であるか分かっていない。また、残念なことにこの肖像画の原本は不明である。
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