馬背岩(うまのせいわ)
種別
国指定天然記念物(地質・鉱物)
指定年月日
昭和9年(1934年)5月1日
所在地
新城市豊岡字中杉上(宇連川河床)
301 164 630*14
(「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。)
内容
この岩脈は、およそ1,500万年前にこの奥三河地域一帯で起こった大規模な火山活動によってできた地割れ目に流れ込んだ安山岩質の溶岩によるものと考えられています。
宇連川の河床を形成する凝灰角礫岩は長い年月に亘って浸食を受けたが、この安山岩は周囲より盛りあがった形状で残り、その姿が「馬の背中のタテガミ」のように見受けられたことから、「馬背岩」と呼ばれている。
この岩脈の大きさは長さ122m、幅2.9mから6.3m、高さ約7mの大きさを測り、この種の岩脈の最も標式的なものである。
その他
宇連ダム周辺には、数キロにも及ぶ岩脈がいくつも存在します。また、上流部には大ポットホール(名号池)も見られる。
【参考文献】
「目で見る鳳来町の文化財」 平成元年 鳳来町教育委員会
「鳳来町文化財ガイド」 平成10年 鳳来町教育委員会
馬背岩
豊川の支流、宇連川の湯谷大橋から全貌を見ることができます。幅5m、長さ122mにわたる安山岩の岩脈で、河床を作っている周囲の凝灰角礫岩より緻密で硬いため、川の中央部に馬の背状に盛りあがって残り、その形から「馬の背岩」と呼ばれています。
おおよそ1500万年前に奥三河地域一帯で大規模な火山活動がありました。その後半、断層運動でできた南北の大地の割れ目が無数にでき、そこに安山岩質の溶岩が次々と流れ込みました。岩石の中で急に冷やされた溶岩は板状に固まり、その後の長い浸食で周囲の岩より硬い所では岩脈や岩床として尾根や滝をつくっていきました。
宇連ダム周辺には、数キロにも及ぶ岩脈がいくつも存在します。「馬の背岩」は規模からすると小型の部類になりますが、湯谷という観光地のひときわ目立つ場所であるため、多くの人が訪れることができる岩脈です。
昭和9年に、国指定天然記念物に指定されています。
お問い合わせ
新城市 教育部 生涯共育課 設楽原歴史資料館
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