小学校再配置の「基本的な考え方」と「指針」
新城市内の小規模小学校においては、緑と清流、生物や地質など全国でも特出する恵まれた自然環境のなかで、自然に浸り自然に学ぶ活動や、田畑を耕し動植物を育てる活動、歴史と伝統に支えられた地域文化活動など、特色ある多彩な学校教育活動を、教師・子供・地域が一体となって推進してきました。こうした自然を基盤とする人間味あふれる活動は、教育の原点であり、新城教育の誇りであります。
しかしながら、地域によっては、少子化の進行で学校が過小規模となり、授業や生活の活動場面において適切な人数の維持が難しくなってきました。学校での多くの級友の存在や人との出会い、それにともなうチャレンジの機会などは、しなやかな心やたくましい体、学力の伸長や社会力の醸成など、子供の成長に大きな影響力をもちます。保護者の願いや市の財政状況をふまえ、地域の小学校がかかえる諸課題を克服し、適切な人数構成による充実した学校教育環境を創造していくことが子供たちの将来に向けて有益なことと考えます。
そこで、新城市並びに新城市教育委員会においては、市内小学校の「再配置指針」を策定し、該当する小学校区に対して「地域の子供の学校教育の将来像」を協議する素材として提示していきます。協議を重ねるなかで、地域住民・保護者の理解のもとに合意が整い、地域の総意として再配置の意向が固まれば、その要望に沿うべく、地域・学校とともに協力して「新しい小学校」創設に向けて尽力してまいります。
再配置指針
新城市の小学校再配置検討の目安は、原則として「6学級未満」の学校規模とし、当該学区については速やかに協議の場を設けます。再配置にあたっては、学校施設の安全安心の確保とともに、山川田畑等の自然環境の活用など各校の特色ある教育活動の継承に努め、放課後子供活動の担保等についても可能な限りの配慮をしてまいります。さらに、子供の通学の利便については、最優先事項として扱い、地域事情に応じてスクールバスはじめ対応策を講じていくこととします。
また、再配置で残された学校施設等については、再利用・再活用によって地域活性化や住環境整備につながる方策を、全市的な視点から地域と協議していきます。
平成21年3月
新城市、新城市教育委員会
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