2011年、この地域に出産施設がなくなったことをきっかけにしんしろ助産所が開設され、今年で15周年を迎えました。
現在までに119人の赤ちゃんが誕生し、最初に産声をあげた赤ちゃんは今では中学3年生です。
その後「産後ケア事業」や「いのちの授業」など、地域や時代のニーズに応じて緩やかに、しなやかに取り組みを広げてまいりました。
しかしその根本である「寄り添う姿勢」は変わりません。
広報ほのか11月号の「しんしろ助産所特集」で紹介しきれなかったコメントをこちらでご紹介します。
広報ほのかとあわせてご覧ください。
表紙のご家族(森田さんファミリー)
パパ:「産後ケアではいつも赤ちゃんとママを最優先に考えてくれて、本当に助かりました。また何かにつけて遊びに行きます。よろしくお願いします。」
ママ:「長女が産まれてから、一日のほとんどを泣いて過ごすショートスリーパーの赤子を抱えて心身ともに限界となり毎日泣いていたある日、夫から『手続きを済ませたから泊っておいで。」と言われ、私の助産所利用がスタートしました。
夫の仕事がきっかけで引っ越して来た数年前までは縁もゆかりも無かったこの新城市で、不安を抱えながら助産所を訪れた私を助産師さんたちは天使のように優しく迎えてくれました。子どもを預けられることで久しぶりにたっぷり寝ることができた時、ようやく自分の子を腕に抱ける喜びが蘇ってきて涙が出ました。そして美味しいごはんを食べ、ゆっくりお風呂に浸かって、たくさん話を聞いてもらって。
心も身体もしっかり癒やされ、私は助産所に泊まることを給水ポイントとしながら産後の3ヶ月をなんとか乗り切りました。
今は次女がお世話になっていますが、しんしろ助産所の皆さんのおかげで今日もなんとか頑張れております。」
長女(3歳):「ケーキがおいしかった!いつもあそんでくれてありがとう」
次女(9ヶ月):「だうあーッ!」
利用者さんに聞きました
「自分を大切にする時間が持てました」(産後ケア(デイ)利用:伊藤さん)
Q.産後ケアを利用しようと思ったきっかけは何でしたか?
最初に保健師さんから「こういうサービスがありますよ」と紹介してもらったのがきっかけです。
デイ利用と宿泊利用がありましたが、私はデイ利用を選びました。上の子がいるので、泊まりだと少しかわいそうかなと思ったんです。送迎などもありますし、家族との生活もあるので。
上の子のときは夫の実家が隣にあって人手が足りていたので、利用しなくても大丈夫かなと思っていました。でも2人目になって忙しさを感じるようになり、「こういうサービスがあるなら使ってみたいな」と思いました。
Q.申し込みに不安や戸惑いはありませんでしたか?
児童館たんぽぽには以前来たことがあったので、建物を知っていたんです。
「こういうところなんだ」とイメージができていたので、利用するときも「あそこに行けばいいんだな」と思えて、それほど不安はありませんでした。写真なども見ていて「きれいそうだな」という印象もあった気がします。
Q.実際に利用してみて、印象に残っていることはありますか?
全部助かりましたが、特に食事が印象的でした。
手が込んでいて、愛情が感じられる料理だったんです。栄養たっぷりでボリュームもあって、本当にうれしかったです。
特に感動したのはクリスマスの時期に出たレンコンです。ただ輪切りにしただけではなく、飾り切りがしてあって、「わあ、すごい!」と思いました。
自分ではそんなふうに料理する余裕がありません。栄養が取れればいい、お腹が満たされればいい、という状態でした。野菜がたくさん出てくるのも本当にうれしかったです。
Q.おやつはいかがでしたか?
最初に来たときのおやつがシフォンケーキと生クリームだったと思います。
生クリームって家ではなかなか食べられないんですよね。泡立てるのも大変ですし。
シフォンケーキに生クリームも添えてあって、細やかな心遣いがすごくうれしかったです。
Q.設備面で印象に残っていることはありますか?
とにかく施設全体がきれいだったことです。
実は私は、もともと共同で使うベッドや設備が少し苦手なタイプなんですが、ここは本当に清潔で安心して過ごせました。
病院や宿泊施設だと、長年使われている感じが気になってしまうこともあるのですが、ここはそういうことが全くなくて、どこもきれいでした。
お部屋も明るくて、アロマディフューザーが置いてあったりして、リラックスできる雰囲気でした。
大きなお風呂は本当に気持ちよかったです。足を伸ばして入れるし、まるで温泉や旅行に来たような気分でした。ゆっくり入れて、本当にリフレッシュできました。
私は旅行や温泉が好きなんですが、子どもが小さいとなかなか行けません。でも、ここに来ると少し旅行気分を味わえるんです。
Q.利用中はどんな気持ちで過ごせましたか?
普段は赤ちゃんのお世話や家事のことで頭がいっぱいですが、ここでは「気をつかわなくていい」という安心感がありました。子育て中は「ここを掃除したいな」と思っても、正直なところ寝たい気持ちのほうが勝ってしまうんです。夫に頼むのも気が引けたり、家族にも遠慮してしまったりして、結局自分が我慢することが多いんですよね。だから、ここではそういう日常の細かな心配事を全部忘れられました。
家では常に何かを考えているんですが、ここではそれを少し手放すことができたんです。
ご飯、お風呂、休息、赤ちゃんのお世話のサポートなど、自分のことも大切にしてもらえる時間があって、本当にありがたかったです。
Q.最後に、これから利用を考えている方へメッセージをお願いします。
新城で子育てをしているお母さんたちは、本当に頑張っていると思います。
便利な場所とは言えませんし、知らず知らずのうちにいろいろ我慢していることも多いんじゃないかなと思います。
普段は赤ちゃんのことばかり考えていて、自分自身のケアは後回しになってしまいます。でも、お風呂にゆっくり入ったり、少し休んだりするだけでも気持ちが全然違います。
だから、たまにはこういうサービスを利用して甘えてもいいと思います。
私自身とても助かりましたし、本当に利用してよかったです。
ぜひ多くのお母さんたちに利用してほしいと思います。
助産所外観
食堂
お風呂
「体を休めることは、家族のためにも大切です」(産後ケア(宿泊)利用:山本さん)
Q.産後ケアを利用しようと思ったきっかけは?
一番の理由は、体をしっかり休めたかったからです。家族の助けはありましたが、産後はやはり体力的にきつく、休息が必要だと感じていました。
Q.利用して特によかったことは?
宿泊利用で赤ちゃんを預かってもらい、一晩ぐっすり眠れたことです。家ではなかなかできないので本当に助かりました。食事や沐浴のサポートもありがたかったです。
Q.利用して気持ちに変化はありましたか?
睡眠が取れたことで気持ちに余裕ができ、子どもたちにも穏やかに接することができました。家族みんなのリフレッシュにもなったと思います。
Q.上のお子さんを連れての利用はいかがでしたか?
最初は心配でしたが、2人を自宅で見るよりずっと楽でした。上の子も一緒に過ごせて安心できたと思います。
Q.これから利用を考えている方へメッセージをお願いします。
遠慮せず、使える制度はどんどん活用してほしいです。親の体が元気でいることが子育てでは何より大切だと思います。産後ケアは、お母さんだけでなく家族みんなを支えてくれる場所だと感じました。
助産師からのメッセージ
「悩んでいるならまず相談してみてほしい」(母乳外来利用:Mさん)
Q.利用しようと思ったきっかけは何でしたか?
もともと豊橋に住んでいたんですが、母乳のトラブルで相談しようと思っても待ち時間がすごく長かったんです。おっぱいも痛いし心配だけど、予約を取っても結局待たないといけなくて。
調べていたら、しんしろ助産所で母乳外来をやっていることを知って、それで連絡したのが始まりでした。
Q.実際に来てみてどうでしたか?
アットホームな感じでした。
病院だと少し緊張しますが、ここは全然そんなことがなくて、すごく安心しました。
建物の雰囲気もそうですが、スタッフさんの接し方が温かかったです。
初めての育児で、おっぱいもよく詰まるし、どうしたらいいか本当に悩んでいたので、マッサージをしてもらいながらたくさん話を聞いてもらえたのもよかったです。
Q.利用して助かったことはありますか?
授乳の仕方や抱き方を丁寧に教えてもらえたことです。
他のところでも説明は受けましたが、ここでは私の状況に合わせて時間をかけて見てくれました。「こうやって飲ませてみようか」と実際に一緒に試してもらえたので、家に帰ってからも活かすことができました。
出産前は、赤ちゃんが生まれたら自然に母乳が飲めるものだと思っていました。
でも実際は乳首の形や赤ちゃんの飲み方など、人によって本当に違うんだと知りました。
ここでは母乳についてだけでなく、「母乳だけにこだわらなくてもいい」「ミルクを併用しても大丈夫」と教えてもらえました。
母乳育児に悩んでいた私にとって、その言葉はとてもありがたかったです。
Q.利用して変わったことはありますか?
体の変化は分かりませんが、気持ちの面ではすごく助かりました。
母乳についていろいろ教えてもらえたことで、不安が減ったと思います。
Q.もっとこうしてほしかったことはありますか?
特にありません。
むしろ、長時間対応していただいて申し訳ないと思うくらいでした。
本当に感謝しています。
Q.母乳で悩んでいる方へメッセージをお願いします。
悩んでいるなら、とにかく一度相談してほしいです。
私は半年の間に何度も母乳が詰まりました。
本当なら赤ちゃんの成長を楽しめる時期だったのに、頭の中はずっと「おっぱい、おっぱい」でした。また詰まった、痛い、どうしよう、とそればかり考えていました。
だから、一人で悩むより早く相談して、少しでも楽になってほしいです。
もっと赤ちゃんとの時間を楽しめるようになると思います。
待合
個室
「助産所でも出産利用できることを知ってほしい」(出産利用:古瀬さん)
Q.助産所で出産しようと思ったきっかけは何ですか?
1人目の出産からお世話になっています。
当時は市内で出産できる場所が限られていて、豊川や豊橋も考えましたが、やはり家から近いことが大きな決め手でした。
まず夫婦で話を聞きに来て、説明を聞いてみたところ、「ここなら安心して出産できそう」と感じてお願いすることにしました。
Q.利用前に不安はありませんでしたか?
助産所は病院ではないので少し不安もありましたが、病院との連携体制があると聞いて安心できました。家族も特に反対はなく、「いいんじゃない」と応援してくれました。
Q.実際に利用して良かったことはありますか?
スタッフの皆さんとの距離が近く、気軽に相談できたことです。同じ助産師さんが継続して関わってくださるので、ちょっとしたことでも聞きやすく安心感がありました。出産が近づいた時も慌てることなく対応してもらえたので心強かったです。
Q.印象に残っていることはありますか?
出産そのものも思い出ですが、妊娠中や産後に体調で気になることがあった時に、すぐ相談できたことが印象に残っています。
病院へ行くべきか迷うようなことでも相談できたので安心でした。
Q.これから利用を考える方へメッセージをお願いします。
助産所でも出産利用ができることを知らない人は多いと思います。実際に利用して良かったので、出産場所の選択肢の一つとして知ってもらえたらうれしいです。
出産以外にも産後ケアや母乳相談、ヨガなどいろいろな活動をしていることを利用しながら知りました。出産後も継続して関わることができる場所だと思います。
助産師からのメッセージ
その他にも、妊娠中から子育てまでトータルでサポートしています
<哺乳量測定・体重測定:Iさん>
初めての子育てで心配なことばかりですが、しんしろ助産所の助産師さんたちが親身になって話を聞いてくださるので、大変感謝しています。
息子の体重の増えがかんばしくないとき、母乳の飲みが悪くなった時など、アドバイスをいただけたことで体重の伸びも良くなってきました。定期的に来させていただいているので安心して育児に向き合えています。今後もお世話になりたいです。
<産後ヨガ:Oさん>
ヨガをしながら子どもの成長を伝えたり、話をすることで、体をほぐすだけでなく、気持ちをリフレッシュすることができています。
はじめの頃はこどもを預かってもらっていましたが、大きくなってきてからは、側で一緒に過ごしながらやるようになりました。
体の上に乗ったり下をくぐったり、同じポーズをしたり、いつの間にかヨガがこどもとのふれあい遊びにもなっています。
楽しい時間を過ごすことができ、毎回感謝です。
<ベビーマッサージ:Sさん>
ベビーマッサージという赤ちゃんとのコミュニケーションを学べて、とても良かったです。マッサージをしながら声をかけていると赤ちゃんが反応してくれて、その反応を見ているだけでも私が癒されました。赤ちゃんとの思い出がまた増えていく気がします。
助産所は産後ケアをきっかけに利用するようになりました。最初は母乳の悩みがありましたが、スタッフの方々が優しく丁寧に対応してくださり、その悩みも解消されました。
育児の悩みから家庭の悩みまで話を聞いてくださるので、毎回体が休めただけでなく、心も休めていました。
本当に利用ができて良かったなと思っています。毎回出してくださるご飯もとてもおいしかったです。















