- 開催地:スイス・ヌシャテル市
- 会期:2000年9月27日から10月1日
- 参加都市:新城市(日本)、ニューキャッスル市(米国インディアナ州)、
ニューキャッスル市(米国ペンシルベニア州)、ノイブルグ市(ドイツ)、
ニューキャッスル・アンダーライム市(イギリス)、ヌシャテル市(スイス) - 主要議題:文化・教育・観光の各分野における交流の具体化と推進
主なスケジュール
各都市紹介(9月28日)
各都市を映像や音楽を使って紹介。各市長からそれぞれの町の特徴がPRされました。山本新城市長は、実際に新城に来て新城の良さを実感してくださいなどと、新城来訪を呼びかけました。
文化シンポジウム(9月28日)
各都市の文化施設や祭などの伝統行事、音楽、演劇といった現代芸術など、特色のあるものが紹介され、インターネットを通じて広く世界に情報発信していくことが決められました。新城市からは、この地方の伝統芸能である能や、歌舞伎、手筒花火、和太鼓を紹介し、各都市から招致に関して数多くの質問が寄せられました。
教育シンポジウム(9月28日)
各都市にある大学や専門学校、職業訓練校などを活用し、留学プログラムをネットワーク間で宣伝しあったり、夏季セミナー、外国語習得制度による学生受け入れ、教員の相互派遣など積極的に交流を図っていくことが決められました。
観光シンポジウム(9月29日)
各都市から訪問者に対する受け入れ優遇策が説明され、インターネット上にサービス内容を掲載し、市民の相互訪問を促進することが決められました。新城市からは、現在新城市が取り組んでいる訪問者受け入れ優遇策を挙げて、短期、長期にかかわらずホームステイが可能となるよう力を入れていることを説明しました。
共同声明発表(9月29日)
シンポジウム終了後、市長らは次回サミットについて協議し、2002年、アメリカ・ペンシルベニア州、インディアナ州両ニューキャッスル市での共同開催と、その後のサミット継続開催を決めました。そして、文化・教育・観光の各分野における都市間交流推進のための具体策と共に、共同声明として発表し署名しました。
ぶどう収穫祭開催(9月30日から10月1日)
スイス国内で最大規模のぶどう収穫祭が午後7時に開幕、街は世界中から集まった9万人の観光客らでいっぱいでした。新城市の代表団や市民訪問団は、ヌシャテル市が用意した招待者用観覧席で、他の参加都市代表者らと共にパレードや踊りを見学し、露店や街角などではヌシャテル市民との活発な交流が行われました。
随所で新城市や日本を紹介
新城市からの市民文化紹介団10名が、28日からの3日間、市中心街の特設会場で日本のお茶をヌシャテル市民らにふるまいました。連日100人以上が来場し、茶道や日本の生活に関する話題で会話が弾みました。また、缶飲料の「しんしろ茶」を企業見学の際に関係者らに配り特産品のPRを行ったところ、緑茶は飲みやすいと好評で、海外での製造販売に向けて協議していくこととなりました。この他にも、代表団として参加した市議会議員の皆さんが、各会場で新城紹介パンフレットをサミット参加者や市民らに配ったり、通訳を介して詳しく説明するなどして、新城を積極的にPRしました。
共同声明
第2回世界「新城」会議最終公式声明
我々、「新城」の名を持つ8都市中6都市の市長は、第二回世界「新城」会議のため2000年9月27日から29日までスイス、ヌシャテルに集い、ここに会議が全員の満足のもと、友愛と友情をもって終結したことを宣言するものである。
ヌフシャトー(フランス)およびニューキャッスル(南アフリカ)がやむを得ぬ理由により参加不可能であったことは遺憾である。我々は、この両2都市が当会議の成果を共有できるよう望むものである。我々にとり、ヌフシャトー(フランス)およびニューキャッスル(南アフリカ)は、1998年に新城(日本)で築かれた「新城」ネットワークにいまだ属しているものである。
新城に始まり、ヌシャテルでさらに発展をみた相互の絆を今後も深めていく、という我々の意思をここに再度確認したい。将来的には、直接の意思疎通はもちろん、<cybercastle.org>というウェブサイトを通じて、それぞれの行政サービス機関が継続的に互いの経験を分かち合い、各市民の相互理解と対話が促進されることを希望する。世界「新城」ネットワークの強化を目的として、我々は第三回国際会議を2002年にペンシルベニアおよびインディアナ(アメリカ合衆国)にて開催することとし、ネットワーク内の都市において定期的に会合を持っていくことで合意した。ヌシャテルにて行われた会議の終結にあたり、我々は以下の公約について合意をみた。
観光
- ネットワーク都市間における、旅行者の行き来の流れを実際に作り上げる。
- 「新城」ネットワーク都市からの旅行者には、興味をひく特別の対応を用意し、ぬくもりのある歓迎をするなどの、優遇措置をとる。
- 自都市の市民に、ネットワーク内の他都市における旅行者への対応について情報を提供する。
文化
- ネットワーク都市間の文化交流を促進する。
- ネットワーク都市において製作された文化的創作物を尊重、愛好する。
- 公立、私立を問わず、自都市の文化教育施設が他都市の教育施設と協力することを奨励するとともに、ネットワーク都市において創造された舞台芸術、展示を自都市に積極的に受け入れる。
教育
- 教育、訓練の観点での、ネットワーク都市間の交流を積極的に推奨する。
- 知識の修得、あるいはネットワーク内の他都市で使用されている言語の学習のため、ネットワーク利用を希望する学生には、滞在の便宜を図る。
- 大学、職業学校、専門学校の学生に対し、ネットワーク都市における訓練、教育の機会についての情報を提供する。
当第2回国際会議において、上記のような種種の分野における確実な成果を得られたことは幸甚である。我々は、ネットワーク都市間において、それぞれの市民のため、ひいては世界平和のために、さらに協力を推進すべく、決然と行動していくという意思をここに再度確認するものである。
2000年9月29日、ヌシャテル
お問い合わせ
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