X線TV(透視検査)
X線TVとは、微量のX線を連続照射し体内をテレビモニターに写し出しリアルタイムに画像を見ながら行う検査です。X線透視を用いて位置確認や造影撮影(血管造影検査を除く)を行います。体の中が透視して見えるので、いろいろな検査に応用されています。骨折した骨を元の位置に戻すのに使用したり、おなかの中に管を入れる時に確認するために利用したりします。各診療科で様々な検査があります。
消化管検査(胃透視)
バリウムを飲んで食道や胃、十二指腸などを検査するものです。バリウムを飲んで頂いてから台の上で体の向きを変えながら撮影をしていきます。検査当日の朝は胃の中を空にしておくため絶食です。
消化管検査(注腸透視)
バリウムをお尻から入れて大腸を検査するものです。台の上では体の向きを変えながら撮影をしていきます。腸の中を空にしておくため前日の朝から食事の制限があります。大腸を空の状態にして造影剤(バリウム)と空気を注入し、良く見えるようにしてから写真をとります。
その他の検査
ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)
- 尿道拡張術
- ミエログラフィー(脊髄造影)
- 子宮卵管造影(不妊の検査)
- アルトログラフィー(関節造影)
- 骨折部の整復、脱臼の整復、手術前の位置確認
- 神経根ブロック(外科、整形外科)
- 腸重積整復(小児科)
- イレウスチューブ挿入
- ろう孔造影
などなど
これが全てではありません。多岐にわたる検査や治療を行っています。
血管撮影
血管造影検査は、通常のX線検査では写らない血管にカテーテルと呼ばれる細い管を血管内にいれて造影剤を注入し、血管の走行や臓器の形態などを撮影します。
撮影にはDSA(デジタルサブトラクションアンギオグラフィー)が用いられ、血管付近の骨などの不必要な画像を削除し、血管のみを抽出します。すると造影剤の入った血管のみ画面に映し出されます。また、心臓など動きの早い場所の撮影は、高速撮影を行うことにより、心臓の動きや血管の画像を映画のように観ることも可能です。