しかうち神事 能登瀬のしかうち行事は、昭和58年3月7日に東栄町のしかうち行事とともに『設楽のしかうち行事』として愛知県の無形民俗文化財の指定を受けています。
 大同年間(806~810年)に信州諏訪大社からの諏訪大明神を勧請して、この地に産土神として遷し祭ったのが能登瀬諏訪神社の始まりとされ、この頃も鹿などを射って、豊作を願う神事がされていたと考えられているが記録が定かではありません。しかし、江戸時代の前半頃に書かれた社伝によると、正月祭りの神事として、「田作り」「種とり」「鹿射ち」の神事を始めたと記されています。
 現在行われる能登瀬のしかうち行事は、4月下旬の日曜日の例大祭に拝殿前の広場で行われています。神事は、式典終了後に弓取り2人と矢取り2人の計4人が、榊で作った鍬の束と、いり大豆の包みとを持ち、『三(さん)明(めい)小開(こがい)の田畑のなりもの年の実、神田だよう、神田だよう、諏訪の神の田作ろう、田作ろう、田作ろう』と唱えながら、台の上で上下して、田作り、種取りの神事を行い、鹿射ちの神事に入ります。
 鹿射ちの鹿は、麦わらの胴体にシイの枝葉を挿し、足はシイの木、角はアオキで、雌雄2頭を実物大で作り、雌の腹に丸餅を入れ、成人に達した青年2人が弓矢で1頭当たり1人9本ずつを射る。鹿射ちは、雄から始め、雌に18本目の矢を射終わると、雌の腹の中の多数の餅を人々が奪い合い、これを取った者の家は作物が豊作となり家内安全で子宝にも恵まれると言われています。
 この「しかうち行事」は、農作物の豊作を祈願する儀礼としての「種取り」、「田つくり」の神事と、「しかうち」という狩猟儀礼とが複合した形で行われる全国的にも少ない特色ある予祝行事であります。

名称

設楽のしかうち行事(能登瀬しかうち行事)


公開場所

新城市能登瀬字壱輪・諏訪神社境内

 

日程

4月下旬の日曜日

平成23年度 4月24日日曜日 午前10時30分から