能楽(富永神社の祭礼能)

 能は、室町時代に観阿弥、世阿弥父子によって大成された舞台芸能です。新城の能の始まりは戦国時代にさかのぼります。天正3(1575)年の長篠の戦いで功績のあった奥平信昌が、この地に新しい城(新城城)を築き、翌年その落成祝に観世与三郎を招き城中で祝能を催したのが始まりです。
 その後、能はますます盛んとなり、町衆の中にも能の愛好者が出てくるようになりました。元文元(1736)年、領主の菅沼定用の家督を祝って社前に能を奉納しました。これが例となり、毎年の祭礼の時、氏子が奉納することになりました。以後約270年間連綿と受け継がれ、今日にいたっています。
 プロではなく素人だけで演じられる能狂言は、全国的にも大変珍しいものです。

能楽