鳳来寺山
鳳来寺山
標高は695m。あまり高くない山ですが、鏡岩
に代表される岩肌を露出した美しい山の姿は、豊川の河口から川の流れに沿って、どこからでも眺めることができます。
山体の底部は砂岩、泥岩の海成層で、その上におよそ1500万年の活動による火山岩類が厚く重なっています。山頂部は松脂岩で、松脂のようにみえる天然ガラスでできています。これだけまとまった松脂岩の分布は、日本でも鳳来寺山だけです。
また植物では、モミ・ツガを主体とした温帯樹種と、シイ・カシ類やヤブツバキなどの暖帯系の植物が混生し、ラン類、シダ類、蘚苔類の宝庫となっています。
動物は、仏法僧(ぶっぽうそう)として親しまれ、県の鳥にもなっているコノハズクの生息地として全国的に有名です。モリアオガエルや陸貝類の県下有数の生息地でもあります。
このように地質、動・植物の貴重な自然と、優れた景観をそなえていることから、昭和6(1931)年に国の名勝および天然記念物に指定され保護されると共に、全国から研究者や観光客が多く訪れます。また平成19年には、「日本の地質100選」の一つにも選ばれました。
みなさん、一度訪れてみてはいかかでしょうか。
鳳来山東照宮
鳳来寺山表参道の、坂の内九町の石段を登り切った所に鳳来寺があり、ここからさらに杉木立の中を東へ進むと、左側石段上に東照宮の朱塗りの鳥居が目に付きます。この鳥居をくぐると東照宮の境内(けいだい)で、少し進むと左手に樹齢約400年の杉の大樹が茂り、この杉の中の石段を上がると東照宮の社殿となります。
慶安元年4月、徳川家光が日光の東照宮に参詣した時、東照宮縁起に「家康の父君広忠公が、良い世継ぎを得たいと思われ、北の方(於大(おだい)の方)とともに鳳来寺に参篭し、祈願したところ、その効あって家康が授かった」と記されてあるのに感銘をうたれ、鳳来山東照宮の建立を発願され、慶安4年4代将軍家綱の時代に完成しました。
建立後は、神仏一体の制のもとに祭事その他一切を鳳来寺が行ってきましたが、明治5年の神仏分離令により独立し、現在日光・久能山とともに、日本三東照宮と称されています。昭和28年に、本殿・拝殿・幣殿・中門・左右透塀・水屋が国の重要文化財に指定され、これまでに4回の大修理が行われています。









