鳳来寺山鳳来寺山(ほうらいじさん)

種別

国指定名勝・天然記念物

指定年月日

昭和6年7月31日

所在地

新城市門谷字鳳来寺

マップコードロゴ 301 220 051*82

(「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。)

説明

鳳来寺山は標高695mの山で、鏡岩(屏風岩)に代表される岩肌を露出した美しい山の姿は、古くから山そのものが信仰の対象となり、やがて修験者の聖地、真言・天台の密教の道場として栄えてきた。

鳳来寺山は山体の底部は砂岩、泥岩の海成層で、火山によってできた地層の一部であって火山ではない。1400万年前ごろ、今の奥三河で箱根や富士山級の火山活動があり、その後延々と侵食され続けて残っているのが、鳳来寺山を含む、棚山、宇連山、明神山、岩古谷の山々である。

鳳来寺山の主要な山体の岩は、ガラス質でその透明がかった断面が松やにのように見えることから、松脂岩とよばれている。(最近は学名のピッチストーンをそのまま使うことが多い。)これだけまとまった松脂岩の分布は、日本でも鳳来寺山だけとされている。

全山がほぼ原生林に覆われ、植生も豊富であり、植物ではモミ・ツガを主体とした温帯樹種と、シイ・カシ類やヤブツバキなどの暖帯系の植物が混生し、ラン類、シダ類、蘚苔類の宝庫となっている。ここで見られる「傘すぎ」は日本一の高さを誇る杉の木としても有名である。

動物は、声の仏法僧(ぶっぽうそう)として親傘杉しまれ、県の鳥にもなっているコノハズクの生息地として全国的に有名で、モリアオガエルや陸貝類の県下有数の生息地でもある。

ほかに古くは「観光地百選」、そして「全国地質百選」に選定され、最近、「生活環境保全林百選」にも選ばれている。(一部は県民の森になっている。)

 

【参考文献】

「鳳来町誌」鳳来寺山編 平成17年 鳳来町教育委員会

「鳳来寺山の自然誌」 平成5年 鳳来寺山自然科学博物館

「鳳来寺山の歴史」―寺と戦国武将―  昭和58年 長篠城史跡保存館 

  

鳳来山東照宮

 鳳来寺山表参道の、坂の内九町の石段を登り切った所に鳳来寺があり、ここからさらに杉木立の中を東へ進むと、左側石段上に東照宮の朱塗りの鳥居が目に付きます。この鳥居をくぐると東照宮の境内(けいだい)で、少し進むと左手に樹齢約400年の杉の大樹が茂り、この杉の中の石段を上がると東照宮の社殿となります。東照宮階段
  慶安元年4月、徳川家光が日光の東照宮に参詣した時、東照宮縁起に「家康の父君広忠公が、良い世継ぎを得たいと思われ、北の方(於大(おだい)の方)とともに鳳来寺に参篭し、祈願したところ、その効あって家康が授かった」と記されてあるのに感銘をうたれ、鳳来山東照宮の建立を発願され、慶安4年4代将軍家綱の時代に完成しました。
  建立後は、神仏一体の制のもとに祭事その他一切を鳳来寺が行ってきましたが、明治5年の神仏分離令により独立し、現在日光・久能山とともに、日本三東照宮と称されています。昭和28年に、本殿・拝殿・幣殿・中門・左右透塀・水屋が国の重要文化財に指定され、これまでに4回の大修理が行われています。

東照宮遠景