「開かれた議会」考
一昨年から本市では、予算要求調書を完全公開したり、地区から出された土木要望とそれへの対応方針を、細目にわたって公開したりするようにしている。また毎年、市財政の現況と主要事業をまとめた小冊子(『ザイセイの話』)を市内全世帯に配布している。
なぜこんなことを進めているか?もちろん情報公開の促進という普遍的目標にそったものだが、市町村自治にかかわる大きな問題が横たわっているからでもある。
私は市長になってあらためて思ったのだが、国、地方各レベルで予算編成と予算審議が行われているが、もしかすると、市町村レベルのそれが、実質的には公開性が一番低いのでないだろうか。
国ではご存知のように、諸政党の動き、政府の方針、各省庁の折衝、あるいはいろいろな利害団体の動向などが、それこそ「ウラ話」的なものもまじえてメディアが必死に追いかけ、時々刻々と報道される。
国民世論の関心も高まる。
しかし住民にもっとも身近な市町村予算の編成過程が、世論の注視にさらされる機会は、あるようでいて実は少ない。
むろんまちを二分するような大きな争点が持ち上がっていれば、メディアもさかんに取り上げ、世論も沸騰するわけだが、そういうケースはまれ。
行政側も何も隠しておこうとしているわけではない。市民のみなさんの関心をひきつけるすべを知らない、という方があたっていようか。あるいはそれを積極的に監視して検証・評価する第3者機関が存在しない、ということもある。
予算の審議と決定は、議会の場にもちこまれるわけだから、この議会をしっかりとウォッチしてもらえれば、理解がされるはず。なのだが、現状の議会討論が、市民にとって十分に分かりやすいものになっているかということについては、市民の目線でもう一度検証する必要があるのではないか。
いずれにしても現状のままで「よし」としてはいけない。
論点、争点がしっかりと整理され、多角的な議論がかわされて、その議論を通じてよりよい結論に導かれるような、そんな議会討議をつくっていきたいと思う。
この3月議会を、そこに近づくための努力の場としたい。
「しんしろ節句まつり」から。

保育園の皆さんの出品。
こちらはちょと変わった歌舞伎雛人形









