旅支度
仕事であれ、プライベートであれ、昔はそれこそ忘れ物をしないようにと神経質になったものだが、今では、多少忘れ物があっても旅先でいくらでも調達できるという頭がある。国内旅行であれば、財布、携帯、カード、免許証だけはチェックをするが、後はまぁ何とかなるさと思っている。海外旅行であれば、パスポートに航空チケットが加わるくらい。
そして事実、世界は縮まり、日用品ならば行った先で大体は安く手に入る。
こんな話をしているのも、今まさに私が旅の人になったからだ。7月26日(土曜日)から8月4日(月曜日)までの日程で、ドイツ南部の小都市ノイブルグというところに公務出張となった。
10年前に旧新城市が各国にある同名の都市(英語でいえばNEW CASTLEとか)によびかけて始まった「世界新城サミット」。アメリカ、イギリス、スイス、南アフリカそしてドイツの比較的小規模の「新城市」がよびかけにこたえ、交流が始まった。
日本でのサミット開催を皮切りに、2年に1度それぞれのまちで市長、市議、団体代表らが集まって会議をもったり、それ以外の時期でも若者同士の行き来などが行われたりしてきた。なかなかユニークな試みだと思っていたが、旧新城市では賛否激論が飛び交った事業である。
市長や市議などの海外視察がいろいろ取りざたされた時期とも重なった。税金のムダだ、有力者たちのサロンのようなものだ、何の実益ももたらさないなど、この手の事業では必ず沸き起こる議論にさらされたりもした。
細かい経緯は省くが、合併直後の2年前はイギリスでの開催となり、私はここに初めて参加するとともに、開催国が一巡する次のドイツで、サミット形式(行政の首長が集まって会議交流するもの)は最後とし、以降はより草の根市民レベルの交流に移っていくこと、名称も「世界新城ネットワーク」とすることなどを、「言いだしっぺ」市として提案し、参加全市の賛同を得た。
そしてその2年後の今このとき、最後の開催地となるノイブルグでの集まりに向かって日本を後にしたのである。
ということでこの原稿は空の上で書いている。機内のモニターを見ると、シベリア上空からサンクトペテルブルグのあたりにさしかかろうというところだ。
出だしの話題に戻ると、自宅で旅支度をして、すべて荷造りを終えた後、ふと目に入ったのが玄関に立ててある傘。さぁどうする?折りたたみでも持っていくか?
意外と心配性の私としては、結局軽い折りたたみをバッグに忍ばせたのだが、そうだ傘なんて昔は貴重品だったよなぁ、どこかに忘れてこようものなら、とってもみじめな気持ちになって、親にもしかられたなぁ、それがいまじゃどうだ、傘立てにはコンビニで買ったようなものも入れて何本もあるし、出かけるときだって、駅のキオスクあたりで買えばいいやとばかりに傘のことなんかほとんど気にしていない。
今日のタイトルは、こんなことを思って機上の人となったため。
で、このブログも8月4日分あたりまでは、ドイツからの発信となります。新城ネットワーク会議の報告になったり、その他の話題になったりしますが、ご容赦ください。









