地方議会の最大の役割は、「行政をチェックすること」だと、長年にわたって言われてきた。行政の長に対して、権限がかなり制約されていた議会の存在意義をそこに求めていたのだ。

 

 今でもそのように言われることが多い。

 

 しかし最近はかなり多くの地方議会で議会の役割に対する検証が始まり、さまざまな議会改革も動き始めている。そこでの議論は、地方議会は「チェック機関」に甘んじることなく、政策提案や条例制定を主動する役割を負うべきだというものだ。

 

 私は、この議論、まったく正当だと思う。地方分権改革が実を上げるかどうかは、議会のあり方に大きく左右されるだろう。

 

 思うに「チェック機能」論が地方議会全体を覆っていたのは、14日のブログで書いたように、行政の長が国の「代官」の一面ももっていた時代の了解事項だったからではないか。

 

 国からの委任事務や国予算のついた事業は、あれこれ言わずに通してください、その代わり不正や誤りがあってはいけないので、チェックよろしくお願いします・・・・・これならお互いに楽で、行政は議会にへりくだった風を装いながら実質的な検証は受けつけない、議会は「チェック機関」だからということで政策過程とは別のところでポジションを確保する。

 

 が、国と地方自治体は「上下・主従」の関係ではなく、「対等・協力」の関係であり、住民に身近な公共サービスは基礎自治体が第一義的に担う、ということが、法のなかに明記されるようになったのだ。

 

 そして選挙によって直接選ばれた政治代表だという一点を最大限の武器にして、「改革派首長」と呼ばれた諸先達が、旧習に染まった行政組織の思い切った改革に乗り出し、国に対しても権限委譲・財源移譲を堂々と求めるようになった。

 

 首長権限は大きいのでかなりのことが進むが、議会権限と干渉しあうところでしばしば対立が生じる。議会は「首長の独走をチェックする」というのだが、それが本来の役割なのか、議会とは何か、ということになってきて、まさに地方制度の根幹にかかわる事が浮かび上がってきたのだ。

 

 「議会とは何か」という問いは、そのまま「長とは何か」という問い。

 

ハス

 

7月の花「ハス」です。