昨日の話題を引き継ぎたい。

 中山間地の窮状や地方の疲弊に対策が必要と考えるのは、都市部の人々も同じだという話のことである。

 

 それを示す一例を挙げよう。

 平成18年に当地方の都市部住民の意識調査を兼ねた大規模なアンケートが行われた。県境を越えた地域連携に関するもので、東三河地域と遠州地域の約2万人を対象にした調査だった。

 

 そのなかに都市部と山間部との関係、および山間部の現状への対策に関する質問があった。

 

 中山間部の現況を踏まえて、次の5つから回答者の考えを選んでもらった。

 

  1.  都市部からみて中山間部の持つ機能は必要不可欠であり、優先的に対策を実施すべきである。
  2. 都市部からみて中山間部の持つ機能は大切であるが、対策を実施する優先度は低い。
  3. 中山間部の疲弊は仕方のないことであり、対策が必要とは思わない。
  4. 分からない。
  5. その他。

 

 私は地域の集まりや自治体関係者を相手にしたスピーチのときなどに、よくこのことを取り上げさせてもらう。

 

 さて皆さん、この5つのなかで一番選択が多かったのはどの答えだと思われますか?会場の方にこう尋ね、ときには手を挙げてもらって皆さんの予測を聞く。

 

 いまこのブログをお読みのあなたは、どう予測されるだろうか。

 

 これまでのところ、どのような集まりでも、皆さんの予測は2に集まる。

 山間部の大切さは分かるが、政策の優先度はそれほど高くはない――こう都市住民は考えているのではないか。これが大方の予測だ。

 

 ところが実際のアンケート結果は、違っている。

 一番多いのは1を選んだ人で、実に63%に上っている。

 2が、17%。

 3が、2%。

 4が、17%。

 5が、3%。

 

 これは東三河地域の場合だが、遠州地域も結果はほぼ同じ。

 

 もちろんこうしたアンケート調査では設問のしかたで答えが大きく違ってくるし、回収率がそれほど高くないために全体の傾向とイコールとはいいきれない面がある。しかしそういう要素を差し引いて考えてみても、この数値は注目に値する。

 

 都市住民もふくめ国民の多くは、早く実効性のある対策を講じるべきだと考えている。

 

 政策形成に携わる側が、そのことに十分な確信を持ちえていないのが実情と思えてならない。

 

 人の流れ、資金の流れ、物の流れ、情報の流れを国家的レベルで大きく変えることが求められているのではないか。

 

 「ふるさと納税」制度も今月から始まった。

 

ホソバシャクナゲ

 

 ふるさとを象徴する花の一つ。当地でこの季節に見られる「ホソバシャクナゲ」。

 

 

 

 

亀山城址

 

5月18日に開催予定の『古城まつり』の会場、作手の亀山城址。4月末の撮影です。まつりの頃にはまた違った風情をお楽しみいただけるでしょう。

 

 

『古城まつり』