「アフガンに緑の大地を」
3月20日から22日の3日間、新城文化会館展示室にて『伊藤和也君追悼写真展・アフガンに緑の大地を』が開かれた。

伊藤和也君は、昨年8月アフガニスタン・ダラエヌールで農業支援に従事していたところ、武装グループの襲撃を受けて亡くなった日本人ケースワーカーだ。享年31歳。
事件当時、大きく報道されたので、ご記憶の方も多いだろう。
上記写真展は、その伊藤和也君の活動を紹介するとともに、彼の撮影した写真も展示され、多くの来場者に深い感銘を与えた。私もその一人。
5年間にわたって農業分野で、ほんとうに地道な活動を重ね、地元住民からも絶大な信頼を得ていたことが、限られた展示資料や写真だけからも伝わってくる。
伊藤君がケースワーカーを志望するときに提出した文章には、次のように記されている。
『~私が目指していること、アフガニスタンを本来あるべき緑豊かな国に、戻すお手伝いをしたいということです。これは2年や3年で出来ることではありません。子どもたちが将来、食料のことで困ることのない環境に少しでも近づけることができるよう、力になれればと考えています。~』
彼の父上、伊藤正之氏は、そんな息子を誇りに思って、事件直後こう綴っている。
『~今回の事で和也は私たちが無くしていたものを、忘れていたものを教えてくれました。思いやり・人の心の暖かさ・そして急ぐ事無くゆっくりでも少しずつ積み上げていく事の大切さ、道徳の心を。』(引用文書はいずれも会場で配られた「ペシャワール会報」より)
とくに伊藤君の農業にかける情熱と活動のありさまは素晴らしく、人の生存に欠かすことのできない生産活動の尊さを、数多く撮影された現地の子どもたちの笑顔を裏づけに、強く教えてくれる。

こうした活動に取り組んでいる日本の若者が、世界中にたくさんいる。普通思われている以上に数多く、また献身的に。
われわれの地域からも、毎年のように「青年海外協力隊」などの活動に有為の青年が赴いていく。
私の知っているある男性は、工業系の学校を出たあと、看護師の資格をとって青年海外協力隊に志願し、途上国で看護活動に従事。そのときの体験のうえに、帰国後医科大学に進んで医師となり、現在はさるへき地で地域医療に貢献している。地域住民の厚い信頼を集めているのは言うまでもない。
いまも無数の伊藤和也君が泥まみれで働いていることだろう。
この追悼写真展、新城のあとは豊橋で開催とのことだ。
春の祭礼の季節。
3月22日(日)市内神社にて。

奉納
稚児の舞

同
浦安の舞









