小学校の卒業式
降る雪や 明治は遠く なりにけり
中村草田男(昭和を代表する俳人)が昭和になって母校を訪ねたときに、ものした句だとされている。
小学校を前にすると、みなこのような深い感慨を抱く。
大人だけの感情かといえばそうではない。今日卒業した12歳の少年少女も、明日母校の前を通るときには、えもいわれぬ感情に襲われて不思議な気持ちになるだろう。
数年前、市内の小学校で体育館の新築祝賀式があって、そこに出席したとき、いささか心が揺さぶられることがあった。
老朽化し、耐震上も問題のあった施設。学校にとっても、PTAや地域にとっても、長年の宿願だった改築がなった。市も予算をたてて、新しい立派な体育館ができた。
大人たちの祝辞やあいさつは、私のそれもふくめて、新施設の素晴らしさをたたえ、長年の願いを実現にこぎつけた関係方面への感謝を述べ、これからはここで子どもたちがのびのびと体を動かしてほしいという希望を述べたものだった。
当然といえば当然。そしてそこにはみじんも嘘はない。
そのとき配られたプリントに、子どもたちの感想がいくつか載っていた。
ある子の文章に、建て替えのために古い体育館が壊されていくのを見るのが悲しくて、「ありがとう」と体育館を手でさすった、という意味のことが書かれていた。
ああ、そうだな、そうだな、この気持のことを忘れてはいけないな、と、軽いうろたえを感じながら、心が動かされたのを覚えている。
学校は感情を耕す畑で、その広い広い土壌があって、はじめて学習活動が成り立つのだろう。
先生はやっぱり、偉い。
あらためて、474名の卒業生のみなさん、おめでとう!保護者、ご家族皆さま、心からお祝い申し上げます。
各校校長はじめ教職員の皆さん、また子どもたちを毎日見守ってくださった各地区の皆さま、ありがとうございました。
市内東新町(ひがししんまち)地区。
住民手ずからの道づくり、まちづくりのモデルとして、たくさんの賞をうけた「新桜通り」。
ここに植えられた陽光桜(ようこうざくら)が、咲き始めています。
全体はまだ、まばらな開花ですが、なかにはこんな木も。
3月29日には、ここで
「新桜通りフェスタ」が
開催されます。









